2/3~6 タイ遠征(後編)

member…栗山、ゆうみくん

text…栗山

 

NEWブンサムランで壮絶なバトル…いや筋トレを行った我々は翌日、懲りずに再び釣りをすることになる。

 

釣りに人生振り回されてる感、たまりませんねえ~

 

というわけで次なるターゲットは「バラマンディ」である。

 

日本三大怪魚の1つである「アカメ」はこのバラマンディの亜種であることは有名。

 

日本のアカメは大変希少であるが、タイでは至る所にバラマンディの養殖池があり、普通に食べられている。

 

ちなみに現地でバラマンディを食べたという4年生(三枝氏、森若さん)によれば、「可もなく不可もない味」らしい。我々は食べる機会がなかったが、シーバスみたいな味なんじゃないかと勝手に解釈している。

 

そして我々が今回バラマンディを釣るために向かったのが、「ブンマーポンド」という養殖池である。

 

え、釣り堀じゃないのかって?

 

確かに、バンコク近郊には「パイロット110」を始め、多くのバラマンディの管理釣り場が存在する。

 

しかし、インターネットには管理釣り場についてこんな書き込みがあった。

 

意外と渋い」と。

 

いや、わざわざタイまで行って、虚無虚無フィッシングなんてごめんだ!

 

そう考えた僕とゆうみくんがたどり着いたのが、「釣り場として開放していない養殖池」である。

 

前述した通り、タイには無数のバラマンディ養殖池が存在する。その中には、普段は釣り場として開放してないが、交渉すれば特別に釣りをさせてもらえる場所がいくつかある。

 

釣り好きな日本人がよく訪れるとしてインターネット上に多く紹介されているのが、「ブンマーポンド」、そして「モンコンフィッシングパーク」である。

 

三枝氏御一行が訪れたのは、「モンコンフィッシングパーク」であり、結果は中型バラマンディ大爆釣。なんと2人で60本以上釣り上げたそうだ。

 

三枝氏たちはモンコンとブンマーポンドをハシゴする予定だったが、モンコンで大満足した為、翌日行く予定だったブンマーポンドに行くのは辞めたらしい。

 

三枝氏は帰国後、「俺たちはモンコンで満足しちゃったけど、ブンマーポンドの方が釣れるサイズがデカいらしい」と話していた。

 

モンコンとブンマー…どちらに行くか迷ったが、「ブンマーの方が魚はデカい」という噂の真相を暴くべく、我々はブンマーポンドへ行くことに決めた。

 

先ほど「交渉すれば特別に釣りをさせてもらえる」と述べたが、どのように交渉するのかというと、ブンマーポンドはなんとLINEの公式アカウントが存在し、そこから交渉できるとのこと。

 

三枝氏にそのアカウントを教えてもらったが、友達の数が30人にも達しておらず、怪しさ満載のアカウントだったが、三枝氏が教えてくれたからモノだから大丈夫だろう、そう信じて、早速中学1年生バリの英語力で交渉のメッセージを送った。

 

するとすぐに返信が届き、あれよあれよと交渉が進み、あまり苦労することなく予約が完了した。

 

あまりにスムーズに交渉が進みすぎて若干不安を抱いたが、行くことが決まったからには準備しなければならない。学年末試験が刻々と迫る中、僕はバラマンディを釣るための準備に追われた(試験の結果は言うまでもない)。

 

インターネット上には「フックとスプリットリングは全部変えなきゃ詰む」と書かれていたので、持っているルアーのフックとスプリットリングを全部変えた。

 

ちなみに今回はOWNERのスプリットリング(ハイパーワイヤー)と、同じくOWNERのST-56のフック(#6,#4など)を使用した。フックはST-56で大丈夫だろうと高を括っていたが、この判断が完全に誤りであったことを先にネタバレしておこう。

 

前置きが長くなってしまったが、いよいよ待ちに待ったバラマンディ養殖池突撃の日である(NEWブンサムラン釣行の翌日)。

 

 タクシーで約1時間半かけ、ようやくお目当てのブンマーポンドに到着した。

 

到着してすぐ、管理人と思われる人物が出てきて、お構いなしに現地の言葉で話しかけてきた。

 

「○%×$☆♭#▲!※」「%△#?%◎&@□!」

 

こちらも強引なボディーランゲージで対抗。外から見ればまさにカオスだったと思う。

 

どうやら「養殖池まで車で送るよ」

 

と言っていることが分かった。

 

ということで僕とゆうみくんはトラックの荷台に乗り込み、養殖池まで案内された。

このままどこか連れて行かれて、養殖池で奴隷のように働かされるるのでは?

 

というジョークを飛ばしてると、あっという間に到着。

 

無数にある池の中で、釣りが許可されたのは1つだけ。池の大きさはサッカーコートの半面ぐらいだろうか。

タイ名物のデカい野良犬が池でクールダウンしてた。狂犬病怖い怖い…。

 

ちなみに今まで言い忘れていたが、この時のバンコクの気温は連日30℃を超えていたが、湿度がそれほど高くなかった為、日本の夏と比べれば随分過ごしやすかった。

 

タイの一番暑いシーズン(4~5月)は、恐らく日本の夏と変わらないだろう。

 

また話が村〇基ばりに脱線してしまったが、早速準備して釣り開始。

釣り場にはパラソルが設置されていた。ありがてえ。てか野良犬いつまでおるねん。

 

今回僕はミノーを中心にギル系ビッグベイト、トップルアー少々を持参。

 

タックルは2本用意

1本目 ロッド スコーピオン1602R‐5

    リール アンタレスDCMD

 

2本目 ロッド tailwalk ナマゾンモバイルC694H

    リール カルカッタコンクエスト401

 

ラインとリーダーは両方ともPE5号と80lb

 

まずチョイスしたのはブラックバス用のミノー

 

一投目、適当に池の中央へキャストしてタダ巻きしてると…

 

「ゴゴン!!!」

 

いきなりキタ!今まで味わったことがないような引き。シーバスの10倍ぐらい引いてるんじゃないか⁉

 

「あっ…!」

 

バレた。あまりの引きの強さに唖然。

 

そしてルアーを見てみると…

 

フック曲がってる…

 

OWNERのST-56のフックが直角にひん曲がっている。

 

マジか…もしかして詰んだ?

 

そこからはリールを少し緩めて、時間をかけて魚を上げることにした。

 

そうすれば多少フックが伸ばされづらくなった。それでも数匹釣れると伸びちゃったけど。

 

そして5時間ほどでバラマンディが…

爆釣!!!!!

爆釣!!!!

爆釣!!!!からの~~~~

カナモ!!??

 

茶番はさておき、もはや何匹釣ったか分からない。

 

間にランチ休憩を挟んで、2人で確実に40本は上げただろう。

 

ちなみにランディングしたら管理人がフックを外してリリース。出荷する商品なので下手に変な外され方して死んでしまったらたまらないからだろう。

ここで、これからタイのバラマンディ養殖池に行くことを検討している方々に向け、参考になるかは分からないが今回ブンマーポンドに行って分かったことを箇条書きでまとめてみた。

 

・釣れたサイズは6~7㎏クラス、つまり中型サイズ。よって「ブンマーの方がデカいのが釣れる説」は立証されなかった。

 

・フックはOWNERのST-66じゃないと即ひん曲げられる。

 

・ルアーは何でも釣れるけど、今回はギル系のビッグベイトが一番釣れた(餌にティラピアを与えられているから)。あとトップ面白い。

 

・管理人に頼めばランチと水をどこからか買ってきてくれる。

 

・最後管理人にチップを要求される(我々は奮発して100バーツずつ渡した)

 

ということで短い滞在だったが、これでタイ遠征は終了となった。

 

ブンサムランのメコンちゃん、そしてブンマーポンドのバラマンディ。

 

本当に楽しかった。

 

釣り好きはタイに行くべき。ガチのマジで。

 

そして宿の手配など、忙しいにも関わらずいろいろ準備してくれたゆうみくんに感謝。

 

というわけでタイ遠征これにて完結!

 

 

 

 

 

 

ゆうみくん、次どこ行く?

 

 

~完~